カフカの「変身」を読んだことはありますか??
ある日、目が覚めると虫になってるっていうあの話。
怖いですね、アイデンティティーとは何かを突き付けられる作品ですね。
昨日までの自分と、今日の自分似ている様で全く違うものです。
「いつもと違う」ではなくて、「いつも違う」なんですよね。
むしろ「いつも同じもの」を探す方が難しいですよね。
時間の概念の中で生きている限り、時を止めることは不可能です。
でも、エラーが起きて止まるかもしれません。
例えば、細胞分裂のコピーエラーでがん細胞が生まれるみたいに、完全な物なんてないんです。
永遠もなければ完璧もない世界…だからこそ今の状態が永遠に続くことはない。
良い事も悪い事も。
カフカの虫になってしまった青年もいつかは変身するのかな。
初めて読んだ時は、なんで青年はこんな目に合ってしまうんだろう・・・
きっと虫を大量に虐殺してたから、罰が当たったに違いない!!
って思っていた作品も、今では比喩なんだってことに気が付いて読めるのですから。
写真は先日、川名大先生が発見したセミの幼虫、中身まだ入ってるやつです!!
大先生によると、「夜にでも羽化する」との事。
抜け殻は見たことあるけど、具が入ってるのは初めて見ました。
YouTubeで動画を発見しました!!→https://www.youtube.com/watch?v=btfkVNm8Z3w
動画を見ていると、脱皮って大変そうです。
羽がドンドン伸びていく様は、まるでポンプでエアベット膨らましてるように見えました。
出てきてよろける緑のセミ・・・。
地中の中で10年以上幼虫として暮らし、やっとこ出てきて脱皮、それから1ヶ月ほどで果てるそうです。
壮絶です・・・・。
この時のセミの労力って人間に例えたら「出産」ですかね。
「出産」と聞いて、女性しかわからんじゃん!
と、思ったそこのあなた!!
出産は赤ちゃんとお母さんの「共同作業」ですよ。
赤ちゃんは生まれてくる時、頭蓋骨を変形させて生まれてくるんです。(←大泉門の事を言ってます。)
だから、最初は「頭痛いよ――――っ!!」って泣くとか、泣かないとか。
でもそういうことって忘れちゃうんです。
自らコーンヘッドに変身して生まれてきたのに、全く記憶に残ってません。
大泉門は頑張って生まれてきた証です。
成長と共にしっかり閉じていきます。
自らの殻を破るには、体力と気力と時間がかかります。
でも、それはいつか終わりがやってきます。
終わりがやって来た時に、やり切ったといえる自分でいたいものです。