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2019/08/14

🦋Metamorphose🦋

カフカの「変身」を読んだことはありますか??

ある日、目が覚めると虫になってるっていうあの話。

怖いですね、アイデンティティーとは何かを突き付けられる作品ですね。

昨日までの自分と、今日の自分似ている様で全く違うものです。

「いつもと違う」ではなくて、「いつも違う」なんですよね。

むしろ「いつも同じもの」を探す方が難しいですよね。

時間の概念の中で生きている限り、時を止めることは不可能です。

でも、エラーが起きて止まるかもしれません。

例えば、細胞分裂のコピーエラーでがん細胞が生まれるみたいに、完全な物なんてないんです。

永遠もなければ完璧もない世界…だからこそ今の状態が永遠に続くことはない。

良い事も悪い事も。

カフカの虫になってしまった青年もいつかは変身するのかな。

初めて読んだ時は、なんで青年はこんな目に合ってしまうんだろう・・・

きっと虫を大量に虐殺してたから、罰が当たったに違いない!!

って思っていた作品も、今では比喩なんだってことに気が付いて読めるのですから。

写真は先日、川名大先生が発見したセミの幼虫、中身まだ入ってるやつです!!

大先生によると、「夜にでも羽化する」との事。

抜け殻は見たことあるけど、具が入ってるのは初めて見ました。

YouTubeで動画を発見しました!!→https://www.youtube.com/watch?v=btfkVNm8Z3w

動画を見ていると、脱皮って大変そうです。

羽がドンドン伸びていく様は、まるでポンプでエアベット膨らましてるように見えました。

出てきてよろける緑のセミ・・・。

地中の中で10年以上幼虫として暮らし、やっとこ出てきて脱皮、それから1ヶ月ほどで果てるそうです。

壮絶です・・・・。

この時のセミの労力って人間に例えたら「出産」ですかね。

「出産」と聞いて、女性しかわからんじゃん!

と、思ったそこのあなた!!

出産は赤ちゃんとお母さんの「共同作業」ですよ。

赤ちゃんは生まれてくる時、頭蓋骨を変形させて生まれてくるんです。(←大泉門の事を言ってます。)

だから、最初は「頭痛いよ――――っ!!」って泣くとか、泣かないとか。

でもそういうことって忘れちゃうんです。

自らコーンヘッドに変身して生まれてきたのに、全く記憶に残ってません。

大泉門は頑張って生まれてきた証です。

成長と共にしっかり閉じていきます。

 

自らの殻を破るには、体力と気力と時間がかかります。

でも、それはいつか終わりがやってきます。

 

終わりがやって来た時に、やり切ったといえる自分でいたいものです。